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ミャンマー難民 遠い祖国1

法務省の統計によると、日本のミャンマー人は昨年12月現在で8600人。東京が5046人と最多で、愛知が539人で続く。愛知に多いのは、自動車産業を中心に仕事があるためとみられる。ミャンマー人の難民申請は82年から11年までで4215人に上り、307人が難民認定され、人道的見地からの在留特別許可も1558人に上る。いずれも国別で最も多い。

 難民たちが何より頭を悩ますのが子どもの将来だ。日本で生まれた2世は約2000人とみられるが、日本の学校に通い、ミャンマー語の読み書きはできない。ルウィンさんが帰国をためらう理由の一つとなっており、長男で小学6年のハンサ君(11)は「ビルマは生活が不便だから、日本の学校に行き、将来は科学者になるのが夢」と語る。

 こうした現状を知ったIT関連会社「クールアジア・ジャパン」(富山県)は昨年10月、難民の子どもたちを対象に、ビジネスマン向けに開発したミャンマー語の学習アプリの無料公開を始めた。西野圭社長(40)は「母国語に関心を持つきっかけになれば」と話す。

 日本政府は昨年、ミャンマーに910億円の政府開発援助を決め、民間企業も次々と進出する。ココラットさんは訴える。「経済支援も大切だが、日本政府はビルマとの間に入り、私たち難民が支障なく帰国できる道を作ってほしい」